2024年9月10日にGoProから新しいアクションカメラ『GoPro HERO13 Black』が発売されました。
本記事では、GoPro HERO13 Blackについて特徴やスペック、撮影した写真や動画のレビュー・実際に使ってわかった5つのことを紹介します。
▶︎ 参考記事:GoPro HERO13 Blackの長時間撮影!どれぐらいで熱暴走するか検証と対策!
GoPro HERO13 Black
GoPro HERO13 Blackは2024年9月4日に発表されて9月10日に発売が開始されたアクションカメラになります。
簡単に特徴をまとめると以下の通りです。
GoPro HERO13 Blackはレンズやアクセサリーセットでの販売もあり少しお得に購入が可能になります。
撮影目的がはっきりされてる方はセットを購入するのがおすすめです。
また、GoPro HERO13 Blackは別途microSDカードが必要になります。
▶︎参考:GoProはどこがお得に安く購入できるのかオススメをサイト紹介
GoPro HERO13 Blackの内容物
GoPro HERO13 Blackの内容物は以下の通りになります。
- 本体
- 1900mAh Enduroバッテリー
- クイックリリースバックル・マウント、ネジ
- 書類
- USB-Cケーブル(Type C to C)
- ステッカー
GoPro HERO13 Blackの本体・アクセサリー詳細
GoPro HERO13 Blackの本体特徴は以下の通りになります。
- サイズ:71.8 × 50.8 × 33.6mm
- 重さ:154g(バッテリー含む)
- バッテリー容量:1900mAh
- 充電方法:USB-C
- 動作温度:-10°C〜35°C
GoPro HERO13 Black 本体
GoPro HERO13 Blackの本体には前面にレンズとディスプレーに背面にはタッチスクリーンがあります。
側面には「13 Black」と電源・モード切り替えボタンと反対側にはバッテリー投入のカバーがあります。
GoProの上側には録画開始ボタン、底面には折りたたみ式フィンガーや三脚ネジ穴があります。
また今回のGoPro HERO13 Blackからはマグネット式マウント対応でフィンガーと本体には少しの隙間があります。
HERO13はHERO12とカメラのサイズは変わっていないものの前面ディスプレイの部分やレンズ下のデザインが変わってます。またレンズも少し変わってます。
バッテリーを投入する部分にはmicroSDカードを差し込むスロットがあります。
HERO13からの1900mAh Enduroバッテリー
GoPro HERO13 Blackのバッテリーは1900mAhと以前のバッテリーから容量が増えてます。
バッテリーのデザインが変更されてるのでHERO12以前のモデルとは互換性がありません。
また、HERO12以前のバッテリーはHERO13では使えません。
その他、ステッカー
ステッカーが付属されます。
GoPro HERO13 Blackのスペック
GoPro HERO13 Blackでできる撮影やスペックは以下の通りになります。
GoPro | HERO13 |
写真 | 27.6MPの有効画素数 27.13MP |
ビデオ | 5.3K60(16:9) 5.3K30(8:7) 4K60(8:7、16:9) |
HDRビデオ | HLGでのHDRビデオ 5.3K(16:9):30/25/24fps 4K(8:7):30/25/24fps 4K(16:9):60/50/30/25/24fps |
10ビット | ○ |
120Mbps ビットレート | 120Mbps 5.3K / 4K |
ビデオ安定化 | HyperSmooth 6.0 |
水平維持機構 | カメラ内蔵 |
レンズ | デジタルレンズ/FOV HyperView、SuperView、広角、リニア、リニア+水平維持/水平ロック |
前面スクリーン | 1.4インチカラーLCD(プレビュー+ステータス) |
背面タッチスクリーン | ○ |
バッテリー | 1900mAh Enduroバッテリー 取り外し可能 |
防水性 | 10m |
モジュラー対応 | ○ |
TimeWarp ビデオ | TimeWarp 3.0 (最大5.3K) |
タイムラプスビデオ | ○ (最大5.3K) |
ナイトラプスビデオ | ○ (最大5.3K) |
スローモーション | 8×(2.7K, 1080p) 4×(4K) 2×(5.3K) |
バーストスローモーション | 13× (720p400fps)15秒間 12× (900p360fps)15秒間 4× (5.3K)5秒間 |
ハインドサイト | ○ |
スケジュールキャプチャー | ○ |
デュレーションキャプチャー | ○ |
設定プリセット | ○ |
ショートカット | ○ |
音声コントロール | ○ |
ライブストリーミング | HyperSmoothでの1080p30 +1080p60録画 |
ウェブカメラモード | ○ 最大1080p30 |
タイムコード同期 | ○ |
撮影間隔 | 0.5秒、1秒、2秒、3秒、5秒、10秒、30秒、 60秒、120秒 |
GPS | ○ |
Amazon |
▶︎ GoPro HERO13 BlackとHERO12どっちを選ぶ?スペックや特徴の比較
GoPro HERO13 Blackの操作性
GoPro HERO13 Blackはスクリーンをタッチで以下の操作が可能です。
- 下から上にすワイプ:撮影した映像のプレビュー
- 上から下にスワイプ:設定画面
- 左から右にスワイプ:撮影モードの切り替え(タイムラプス)
- 右から左にスワイプ:撮影モードの切り替え(写真)
操作感は直感的でスクリーンの反応も良く快適に操作ができてます。
基本設定で選択できる項目
GoProを上から下にスワイプすることで基本的な設定をすることができます。
設定選択できる項目は以下の通りになります。
- 音声コントロール
- カメラの音量
- スクリーンセーバー
- 画面ロック
- 前面ディスプレイの設定
- 方向ロック
- LEDのオンオフ
- レンズの検出・設定
また上記の設定画面から右にスワイプすることでSDカードやクラウドのアップロードの設定ができます。
左にスワイプすることでGoProとBluetooth対応のワイヤレスマイクのペアリングやコントロールの設定、ユーザー設定が可能です。
ここで初期状態ではコントロールの部分は「イージー」となってます、自分で解像度やフレームレートの設定をしたい場合には「プロ」に変更がいいです。
イージーではプレビュー画面に表示されるアイコンだけで設定が可能となります。
GoPro HERO13 Blackのコントロール「プロ」でできる設定
設定のコントロールをプロにするとプリセットや詳細な設定が可能となります、以下の設定ができます。
ビデオ
- プロファイル:標準、HDR、Log
- フレーミング:16:9、9:16、4:3、8:7
(HDRやLogを選択時には、16:9、8:7) - 解像度:1080、2.7K、4K、5.3K
(HDRやLogを選択時には、4K、5.3K) - フレームレート:24、30、60、120、240
(解像度によって選択可能なフレームレートは変わります) - デジタルレンズ:リニア+水平ロック、リニア、広角、SuperView、HyperView
(解像度によって選択可能なデジタルレンズは変わります) - HyperSmooth:オフ、オン、自動ブースト
- 撮影:
スケジュールキャプチャー
時間
Hindsight
タイマー
ズーム - PROTUNE
ビット深度:8bit、10bit
ビットレート:高、標準
シャッター
EV値
ホワイトバランス:自動、ネイティブ、2300K〜6500K
ISO最小・ISO最大:自動、100〜6400
シャープネス:高、中、小
ノイズ除去:高、中、小
カラー:鮮やか、ナチュラル、フラット - オーディオ
Rawオーディオ
オーディオ調整:スタンダード、音声
ウインド低減:オフ、オン、自動
メディアモッド: - ダッシュボード:オン、オフ
- ショートカット設定
上記の設定を決めてから別名保存で自分の設定のプリセット作ることができます。
プロファイルの選択や解像度の選択によっては使用できないフレームレートやデジタルレンズ設定があります。
例えば、それぞれのカラープロファイルでできる5.3Kで最大のフレームレートにするとHyperViewのレンズ設定の選択ができないことがあります。
また、プロファイルをHDRに設定するとPROTUNEでHLG HDRの項目が追加されます。
GoPro HERO13 Blackで動画撮影
GoPro HERO13 Blackで撮影を試してみました。
動画に関してはプロファイルや解像度を変更して撮影(極力最大でできるものに設定してます)
GoPro HERO13 Blackで5.3K60の動画
GoPro HERO13 Blackで5.3K60の動画ではプロファイルは標準で解像度5.3K60、リニア+水平ロックの設定で4K60に書き出しをしてます。
PROTUNE等の詳細設定は初期設定のままです。
GoPro HERO13 Blackで5.3K60 Log撮影
上の動画では、プロファイルはLogで解像度5.3K60、リニア+水平ロックの設定で4K60に書き出し、途中からGoProが配布しているLUTを適用させてます。
Log撮影では色がついてないような映像が撮影できて編集で後からカラーの補正・カラーグレーディングをしていきます。
詳細設定は初期の設定のままです。
GoPro HERO13 Blackで5.3K60 HDR撮影
上の動画では、プロファイルはHDRで解像度5.3K60、リニア+水平ロックの設定で4K60に書き出ししてます。
PROTUNE等の詳細設定は初期設定のままです。
GoPro HERO13 Blackで4K60の動画
上の動画はプロファイル標準で解像度4K60、リニア+水平ロックの設定で4K60に書き出ししてます。
PROTUNE等の詳細設定は初期設定のままです。
GoPro HERO13 Blackで4K60 SuperViewの動画
上の動画はプロファイル標準で解像度4K60、SuperViewの設定で4K60に書き出ししてます。
PROTUNE等の詳細設定は初期設定のままです。
GoPro HERO13 Blackで4K60 HyperViewの動画
上の動画はプロファイル標準で解像度4K60、HyperViewの設定で4K60に書き出ししてます。
PROTUNE等の詳細設定は初期設定のままです。
GoPro HERO13 Blackで低照度環境下での動画撮影
GoPro HERO13 Blackの低照度・暗所での撮影イメージです。
GoPro HERO13 Blackで写真撮影
GoProの写真は8:7のアスペクト比で撮影されて後から編集で縦向きか横向きに切り出すことができます。
写真はデータサイズも小さいのでスマートフォンにさっと転送して縦横を決めてSNSに投稿までが可能。
GoPro HERO13の熱耐性・暗所での撮影はどうか
GoPro HERO13 Blackの熱耐性と低照度・暗所で撮影してみた印象は以下の通りです。
- 熱耐性・熱停止までの時間
以前のモデルよりも撮影可能時間は伸びてます。HERO11では30度前後の環境で4K60に設定して撮影してみたところ19分ほどで熱停止しました。
ですが、HERO13 Blackでは同様のような環境で4K60で撮影してみたところ40分以上は撮影ができました。熱耐性はよくなってると言えます。 - 低照度・暗所撮影
低照度や暗所での撮影は、以前のモデルと変わらずHERO13でも苦手な感じです。
アクションカメラなので夜の撮影は意識していないのかな?っと感じるところです。
アクションカメラなので風の当たる環境では長く撮影ができてます、ただVlogの用途のような固定して定点撮影をしたり歩いて手に持って撮影と風が強く当たらない環境では熱停止は起こる可能性があります。
アクション撮影するならいいですが、Vlog用途で考えられてる方はよく検討がいいと思います。
▶︎参考記事:DJI Osmo Pocket 3で長時間撮影!熱停止するか検証と対策!
GoPro HERO13 Blackのいい点・気になった点
GoPro HERO13 Blackで動画や写真撮影をしてわかった使用感に関しては以下のように感じます。
GoPro HERO13 Blackは映像と音がいい
GoPro HERO13 Blackの動画ですが5.3K60で撮影してみたところ精細な印象を受けました。
またナチュラルのカラー設定で自然な色味もよく感じます。
そして、自転車にマウントしてサイクリング撮影をしましたが、風の当たる音がかなり抑えられてる印象で環境の音がしっかりわかるような感じでした。
あと、Log撮影に対応しており、色の抜けたような映像をカラーグレーディングをして調整が可能です。
今回はGoProから配布されてるLUTを映像に適用しただけですが、それだけでも雰囲気のある映像になってるように感じます。
HERO13 Blackは動作が安定して、熱停止までの時間も伸びてる
GoPro HERO13 Blackはカメラに電源を入れてからのタッチ操作や撮影を開始させて止めるまで、動作がおかしくなり止まってしまうといったことがありません。
1週間以上毎日使用してますが、動作が止まってしまってバッテリーを抜いて再度起動させるということをしてません。
以前のモデルよりもしっかりと動作が安定してるのではないかと思います。
そして、熱耐性に関してですが、サイクリングで4K60に設定して撮影したところ走行してる間約40分の撮影をすることができました(環境は31度ほど雲があって直射日光は少ない日でした)
また、5.3K60でサイクリングで撮影した際には約30分の撮影時間で熱停止しました(32度ほどで晴天の環境)
熱耐性に関しては以前のモデルよりもしっかりとよくなってる印象です。
スペックは変わらないが進化してる点を感じる
GoPro HERO13 Blackですが、記載されてる仕様をみるとHERO12と変わりがないように見えますが、実際使用してみたところしっかりと進化を感じるような印象です。
動作が安定したというところや熱耐性がよくなってるというところは大きな進化なポイントかと感じます。
GoPro HERO13 Blackの気になった点
気になった点は以下の2つになります。
- やはり低照度環境下・暗所での撮影は苦手
- バッテリーの互換性がなくなった点
GoPro HERO13 Blackは以前のモデルと同じ1/1.9インチのセンサーを搭載してます。
以前のモデルと同じように低照度環境下ではあまり綺麗に撮影をすることができません。
アクションカメラなので、アクションをする明るい日中に綺麗に撮影できればいいというのはあり、低照度・夜にするアクションは少ないので暗い環境での使用は想定されてないというのはあるかもしれません。
ただ、昨今Vlog撮影のようないつでもどこでも撮影で使いたいというような要望がアクションカメラにも求められつつあります。
その点を考えた場合にはGoProは日中はいいけど低照度・夜には使いにくいカメラとなってしまうかと思います。
また、HERO13 Blackからはバッテリーの大容量化がされてバッテリー自体のデザインが変更され過去のモデルと互換性がなくなりました。
過去からGoProを使用されてて複数のバッテリーを所有されてる場合には互換性がないので使えず、また過去のGoProとHERO13の両方を使いたい場合には2種のバッテリーを持つ必要があります。
この点は互換性があれば嬉しかったというところです。
GoPro HERO13 Blackのレビュー まとめ
GoPro HERO13 Blackですが発表当初にスペックを見た限りではHERO12と変わらないし購入に非常に悩みましたが、使い始めてから印象は変わりました。
Log撮影をして映像のカラー補正がしやすくなっている点や動作の安定性・熱停止のしにくさなどスペックを見ただけではわからない進化があったという印象です。
最後にどのような方にGoPro HERO13 Blackがおすすめかを記載しますと、日中のアクション撮影を綺麗に撮影したい方、またアクションの映像をカラー補正してよりこだわりたい方にはおすすめです。
GoProに対して、アクション以外の使用用途(Vlog撮影、ドライブレコーダー、室内固定定点撮影)を考えている方はHERO13は向かないかと思います。
私の場合は日中の明るいタイミングでサイクリング撮影で十分綺麗な映像を撮影できてるので満足感はあります、Log撮影でカラー補正が楽しくこだわれるところは気に入っているところです。
また、今回のGoProではレンズ交換やマグネット式マウント等で使い勝手が良くなってる点もあります(アクセサリリー類は別途購入になります)。
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