2024年9月19日にDJIから新しいアクションカメラ『DJI Osmo Action 5 Pro』が発表・発売されました。
本記事では、DJI Osmo Action 5 Proについて特徴やスペック、撮影した写真や動画のレビュー・実際に使ってわかった5つのことを紹介します。
- OLEDディスプレイが綺麗で操作もしやすい
- 長時間撮影が可能なアクションカメラ
- 低照度環境下でより綺麗に撮影できるSuperNightモード
- バッテリーデザインそのままで容量の大型化
- 動画の色味が鮮やかめな印象
- 以前のモデルより低いビットレートが気になるところ
- ダイナミックレンジが広いですが、不自然に見えるところもある
長時間撮影や低照度環境下で撮影するならAction 5 Proはすごく進化を感じやすいところです。
DJI Osmo Action 5 Pro

DJI Osmo Action 5 Proは2024年9月19日に発表・発売が開始されたDJIからのアクションカメラになります。
簡単に特徴をまとめると以下の通りです。
DJI Osmo Action 5 Proはスタンダードコンボやアクセサリーがコンボになった販売があります。


また、Action 5 Proは47GBの内蔵ストレージがありますが、microSDカード(最大1TB対応)で長く記録も可能です。

DJI Osmo Action 5 Proの内容物

DJI Osmo Action 5 Proの内容物は以下の通りになります。
- 本体
- Osmo Action エクストリームバッテリーPlus(1950mAh)
- 保護フレーム(水平&垂直取り付け)
- クイックリリース式アダプターマウント
- 粘着式カーブベース
- 止めネジ
- ゴム性レンズプロテクター
- PD企画対応USB-Cケーブル(Type C to C)
- 滑り止めパッド
- ステッカー、書類
DJI Osmo Action 5 Proの本体・アクセサリー詳細

DJI Osmo Action 5 Proの本体特徴は以下の通りになります。
サイズ | 70.5 × 44.2 × 32.8mm |
防水性 | 20m(防水ケースなし) 60m(防水ケース使用時) |
マイク | 3 ステレオ録音 |
重量 | 146g |
接続タイプ | クイックリリース設計 |
フロント画面 | OLEDフルカラータッチ画面 1.46インチ 331ppi 342×342 最大輝度800nit(標準) |
リア画面 | OLEDフルカラータッチ画面 2.5インチ 326ppi 400×712 最大輝度800nit(標準) ピーク輝度1000nit |
Osmo Action 5 Pro 本体
DJI Osmo Action 5 Proは前面にレンズとOLEDのタッチ画面に背面にもOLEDのタッチ画面があります。


側面にはと電源ボタンとUSB-Cのポートカバー、反対側にはバッテリー投入のカバーがあります。


底面はクイックリリース式アダプターマウントの取り付けができる溝があり、上部には録画ボタンがあります。


サイズはAction 4と同じなのでアクセサリーにも互換性があります。
バッテリーの投入口のフタは下から上にスライドすると開きます、バッテリーを投入する部分にはmicroSDカードを差し込むスロットがあります。


Action 5 Proからの1950mAhバッテリー
DJI Osmo Action 5 Proのバッテリーは1950mAhと以前のバッテリー(1770mAh)から容量が増えてます。


バッテリーはデザインが変更さずに容量が増えており、過去のAction 4でのバッテリーでも互換性があります。
過去のバッテリーもそのままAction 5 Proで使用が可能です。
保護ケース

保護ケースを使用することでAction 5 Proの向きを縦横付け替えることが可能になります。
側面にはクイックリリース式マウントアダプターの取り付けの溝があります。


保護ケースの取り付けは押し込むようにしてAction 5 Proを取り付けします。


クイックリリース式マウントアダプター

クイックリリース式マウントアダプターを使用することでAction 5 Proとアクセサリーの着脱を簡単にすることができます。
カチッと音がするようにはめ込みをするとしっかりと固定することができます。

クイックリリース式マウントアダプターは複数所有してるとアクセサリーへの付け替えが快適になります。

DJI Osmo Action 5 Proのスペック
DJI Osmo Action 5 Proでできる撮影やスペックは以下の通りになります。
DJI Osmo Action 5 Pro | |
センサー | 1/1.3インチ |
レンズ | FOV:155° 絞り:f/2.8 |
ISO感度 | 写真:100~25600 動画:100~51200 |
電子シャッター速度 | 写真:1/8000~30秒 動画:1/8000秒~1/x秒 (X:フレームレート設定値) |
最大解像度 | 7296 × 5472 |
静止画モード | カウントダウン:オフ/0.5/1/2/3/5/10秒 バースト:最大30枚/3秒 |
動画 | 4K(4:3):3840 × 2880(100/120fps時) 4K(4:3):3840 × 2880(24/25/30/48/50/60fps時) 4K(16:9):3840 × 2160(100/120fps時) 4K(16:9):3840 × 2160(24/25/30/48/50/60fps時) 2.7K(4:3):2688 × 2016(100/120fps時) 2.7K(4:3):2688 × 2016(24/25/30/48/50/60fps時) 2.7K(16:9):2688 × 1512(100/120fps時) 2.7K(16:9):2688 × 1512(24/25/30/48/50/60fps時) 1080p(16:9):1920 × 1080 @100/120/200/240fps 1080p(16:9):1920 × 1080(24/25/30/48/50/60fps時) |
スーパーナイト | 4K(16:9):3840 × 2160 @24/25/30fps 2.7K(16:9):2688 × 1512 @24/25/30fps 1080p(16:9):1920 × 1080 @24/25/30/48/50/60fps |
被写体トラッキング | 2.7K(16:9):2688 × 1512(24/25/30/48/50/60fps時) 2.7K(9:16):2688 × 1512(24/25/30/48/50/60fps時) 1080p(16:9):1920 × 1080(24/25/30/48/50/60fps時) 1080p(9:16):1920 × 1080(24/25/30/48/50/60fps時) |
スローモーション | 4K:4倍(120fps) 2.7K:4倍(120fps) 1080p:8倍(240fps)、4倍(120fps) |
タイムラプス | ハイパーラプス: 4K/2.7K/1080p@25/30fps:自動/2倍/5倍/10倍/15倍/30倍 タイムラプス: 4K/2.7K/1080p(25/30fps時) インターバル: 0.5/1/2/3/4/5/6/8/10/15/20/25/30/40秒、1/2/5/30/60分 撮影時間: 5/10/20/30分、1/2/3/5時間、∞ |
ブレ補正 | EIS: RockSteady 3.0 RockSteady 3.0+ HorizonBalancing HorizonSteady(1080または2.7K60fps以下の時のみ使用可能) |
最大ビデオビットレート | 100Mbps |
対応ファイルシステム | exFAT |
写真フォーマット | JPEG/RAW |
動画フォーマット | MP4(HEVC) |
対応SDカード | microSD(最大1TB) |
音声録音 | 48kHz 16-bit、ACC |
DJI Osmo Action 5 Proの操作性

DJI Osmo Action 5 Proはスクリーンをタッチで以下の操作が可能です。
- 下から上にすワイプ:撮影した映像のプレビュー
- 上から下にスワイプ:設定画面
- 左から右にスワイプ:撮影モードの切り替え
- 右から左にスワイプ:撮影モードの切り替え
操作感は直感的でスクリーンの反応も良く快適に操作ができてます。
基本設定で選択できる項目

プレビューを上から下にスワイプすることで基本的な設定をすることができます。
設定選択できる項目は以下の通りになります。
- 設定の保存
- クイックスイッチメニュー設定
- ディスプレイの明るさ
- 設定
- 方向ロック
- 画面ロック
- 音声操作(オン・オフ)
- フロント画面の表示設定(オン・オフ)
また上記の設定画面から右にスワイプすることで内蔵ストレージやSDカード確認、ストレージのフォーマットができます

DJI Osmo Action 5 Proで動画撮影
DJI Osmo Action 5 Proで撮影を試してみました。
4K60の動画
詳細設定は初期設定のままです。
4K60 D-log Mで撮影と公式LUT適用イメージ
詳細設定は初期の設定のままです。
DJI Osmo Action 5 Proの公式LUTは以下のURLから確認ができます。
低照度環境下で動画撮影(SuperNight)
低照度・暗所での撮影イメージです。
DJI Osmo Action 5 Proで写真撮影

写真では、以下の設定ができます。
レンズ:
標準(歪み補正):焦点距離(35mm判換算)14mm
広角:焦点距離(35mm判換算)10mm
アスペクト比:
M(16:9)8MP、M(4:3)9MP、L(16:9)36MP、L(4:3)40MP
画像数/秒:
オフ、2p1s、3p1s、6p3s、9p3s
夜の撮影イメージ

DJI Osmo Action 5 Proの映像や暗所、低照度での撮影の印象

DJI Osmo Action 5 Proで撮影した映像や暗所・低照度で撮影してみた映像の印象は以下の通りです。
- 映像の印象
ノーマルカラーで撮影すると彩度が強めな印象でした、また地面の精細さはあまりないようにも感じました。アクションカメラなので精細な感じにしすぎず流れる映像を見やすくしてるのではないかという印象です。 - 低照度・暗所撮影の印象
SuperNightの設定では明るい映像が撮影できてました、ですが、初期設定の状態で撮影をすると歩く度に光のにじみが出てました。
シャッタースピードの最低値を1/100に設定して撮影をすると光のにじみは抑えられるような印象です。
映像は好き嫌いがわかれそうな色味な印象です。
低照度の撮影ではSuperNightに設定すれば低照度環境下でも綺麗に撮影できますが、歩く度に光のにじみはあったので設定が必須に思います。
シャッタースピードの最低値を1/100に設定するには、Proモードをオンにして露出から、画面右上の数値をタップしてシャッタースピードの最低値を設定します。

DJI Osmo Action 5 Proのいい点・気になった点

DJI Osmo Action 5 Proで動画や写真撮影をしてわかった使用感に関しては以下のように感じます。
DJI Osmo Action 5 ProのOLEDディスプレイがいい
DJI Osmo Action 5 Proですが、OLEDディスプレイで非常に明るく綺麗に撮影時のプレビューを確認することができます。
また、設定を変える操作でもタッチの反応がよく、ホワイトバランスやシャッタースピード等で数値の項目の設定も変えやすい印象です。
ですが、OLEDの画面の焼きつきを抑えるためか10分以上撮影してるプレビュー状態が続かず、時間表示がされるようになります。
熱耐性もよく長時間の撮影が可能
DJI Osmo Action 5 Proでは、熱耐性が良くなっており安定して長時間の撮影も可能です。
また、今回のモデルからバッテリー容量が大きくなってます。
長時間撮影をしたいという方には安心して撮影に使える印象です。
シャッターボタンを押して即撮影が可能
DJI Osmo Action 5 Proを使用してて一番いいと感じた点が、シャッターボタンを押してすぐに撮影ができる(スナップショット機能)ことがあります。
録画ボタンを押すことですぐに動画撮影が開始されますが、撮影開始までの時間が1秒かからないぐらいで撮影が開始されます。
今までのアクションカメラでは、起動してから少しして録画が開始されますがAction 5 Proでは録画開始までの時間が圧倒的に短くなっており撮影したい瞬間を逃さずに撮影が可能となってます。

DJI Osmo Action 5 Proの気になった点
気になった点は以下の2つになります。
- 動画の色味
- ビットレートが低い点
(ビットレートはアップデートで「標準」と「高」の選択が追加されました)
DJI Osmo Action 5 Proは以前のモデル(Action 4)と動画の色味がガラッと変わった印象です。
この動画の色味やベタっとした感じは人それぞれ好みがわかれそうに感じます。
また、DJI Osmo Action 5 Proはビットレートが以前のモデルよりも低いことがあります。
DJI Osmo Action 5 Proでは100MbpsでDJI Osmo Action 4では130Mbpsでした。
このビットレートが低いことによって映像自体の精細さがない可能性があるようです。
DJIのフォーラムでもビットレートの低い点が指摘されており、ビットレートが低いことで早い動きを撮影した際に詳細が潰れてしまうような感じになるようです。
あくまでも予想ですが、ビットレートを低くすることでデータサイズも扱いやすく熱停止しにくくしているのかと思います。
ですが、アクション用途として考えた場合、サイクリングやバイクでは速い動きになるためそういった映像では詳細がなくなりやすい可能性があります。
DJIのフォーラムを確認するとビットレートに関しては、今後アップデートで高いビットレートの選択を追加するとの情報です。
ダイナミックレンジが広くなってていいですが、、、
あと、今回のDJI Osmo Action 5 Proはダイナミックレンジが広く最大13.5ストップとあります。
明るい部分や暗い部分を綺麗に撮影してくれるのはすごくいい部分ではありますが、場合によってはすごく不自然に見えることもあります。
肉眼では白飛びしてるだろう部分や黒潰れしてる部分でも描写され一見いいように見えるんですが、不自然に見えることがありました。
DJI Osmo Action 5 Proのレビュー まとめ
DJI Osmo Action 5 Proですが、操作性もよく安定して長時間撮影もすることができるアクションカメラとなってます。
総合的には非常にいいアクションカメラではあるのは間違いないかとは思います。
しかしながら、肝心な映像の部分は人によって好みがわかれそうな印象で、Action 4のような色味を期待されてた方からすると違いが強く見える可能性があります。
色味やダイナミックレンジが広くなってることもあり、DJI Osmo Action 5 Proならではの撮影はできると思います。
ただ、他のカメラの映像と合わせて使用したいっという場合には色味や明るさを他の映像同士で合わせるのは難しそうにも感じます(実際にPocket 3の映像と合わせようとしましたが難しかったです)。
DJI Osmo Action 5 Proを1つで撮影するという場合には非常によく、低照度環境下でも設定をすれば光のにじみを抑えて撮影もできるので1日を通して万能に撮影ができるカメラではあります。


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